スバル レガシィの盗聴倒幕システム

どうやらスバルはなにやら情報を得て、幕府を倒そうとしている様子です?

ではなくて、「等長等爆」を売り文句にしている新しい排気システム。レガシィの、というよりスバル水平対向エンジンの特徴であった、あの「どららら」という排気音が消え失せ、極めて洗練されたスムーズな排気音になりました。

なぜエキパイが違うだけで普通の直列4気筒のような排気音になるのか、きっとこんなことになっているはず。たぶん・・・・・。

下図の1から4の数字は4サイクルの行程です。1番シリンダが吸気のとき、2番シリンダは第3行程の爆発行程にあるのだと思います。


★従来型

1番シリンダと4番、及び2番と3番が繋がっていて、最後にはいっしょになるのですが、最初に4本が2本になるとき、それぞれ2つのシリンダの排気は等間隔ではなく、まるでバイクのハーレーのような排気音がする状態のはずです。

4本→2本→1本の4本でいる部分の長さも、1&4番組と2&3番組の長さが等しくなく、中を流れる排気はほんの少しだけ時間差を生じます。2本の部分の長さはほぼ等しいので、時間差はそのまま1本にまとまります。

ただでさえ不等間隔排気の脈動のある排気が、さらにわずかに不等間隔でいっしょになります。するとマフラーから排出される排気の圧力は、高くなったり低くなったりと、圧力の変動(干渉)を繰り返すのです。これが「どららら」です。

2台のハーレーがちょっとだけ不協和音で併走しているときの音、そう思うとイメージしやすいかもしれません。ハーレー2台だと、むしろ干渉がないので鼓膜の刺激は少ないかも。
(4本が2本にまとまったそのままで、2本出しマフラーにすれば、本当に2台のハーレーのような音がする?)

★新型

新型は1番シリンダと2番、3番と4番が繋がっています。そしてできるだけ長さを等しくした排気管を経ていっしょになります。ふたつのシリンダがいっしょになるときも、そして最後に全部がいっしょになるときも、最小限の圧力差でひとまとめになった排気が大気に開放されます。

これで連続音のような排気音になるのです。圧力差も小さいので鼓膜を刺激されることもありません。もちろんエキパイ内の圧力変動が小さいので、排気自体もスムーズに流れ、出力も増大したのだと思います。




※従来型の絵が微妙に違っていたので、修正しました。


非常に洗練され効率も良くなった新型のシステム。100点満点・・・なのかもしれませんが、なぜか少し寂しいです・・・。音だけで識別できるスバル、それも良かったのになぁと思うのです・・。





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